アメリカでの初出産③【促進剤が痛かった。陣痛・お産よりも痛かった】

妊娠・子育て
This article can be read in about 8 minutes.

この記事で出産日についての話を進めてきて3記事目となりました。それだけ濃い濃い時間でした。これから綴ろうとしている内容は午前8時半頃~の内容です。左手甲から手首の辺りには水分や塩分、必要に応じて薬が投入できるように点滴がなされています。その針が意外と小さくなくて(私の血管が細いのか、看護師さんにとって難しかったのか)今までのアメリカでの注射経験では珍しく、正直痛かったです。看護師さんも「ちょっと痛いよ~」と言っていたので覚悟しましたが覚悟を決めて深呼吸していてよかったです。

「そんな注射なんてへっちゃらだわ!」と思えてしまえたのが、私に与えられた陣痛促進剤。

では詳しく綴っていきます!

こちらの記事も人気なのでよかったらどうぞ!
→ サラダ用の葉野菜の鮮度保持! ←

アメリカでの初出産③ 病院到着から7時間後に誕生

以下からは文章がどうしても長くなってしまいました。最後までお付き合い頂けると幸いです。

促進剤投与待ちで体を休めていると・・・

点滴がいつでも出来るように注射針を刺してから子宮口がどれくらい開いているかチェックのために触診がありました。私の場合は前駆陣痛はあったようですが痛いほどの痛みはなかったので体はまだ産む体制ではありませんでしたですので、この触診が注射よりも耐え難かったです。なんと表現したらいいか、、、眉間にしわが寄り、つねられているかのような皮膚を引っ張られているような、傷口の上をさらにこすられているような、こぶしを握り耐えました。

思わず夫を睨んでしまいそうになりましたが、彼も悲しそうな目で私を見守ってくれていたので当たり散らすことなく頑張ることができました。

陣痛促進剤についてまだ錠剤なのか、点滴でなのか聞きそびれているままの状態でした。次に入ってきてくれた時に流れの説明が再度あるのでそれまで大量の書類を夫と手分けしながら記入したり、ベッドで横になり「今日はいよいよだね~。」なんて初出産に向けて実感が少しづつ沸いてきたころのことです。

担当の看護師さんが焦ったように入ってきて私の様子とお腹の赤ちゃんの様子をチェックしました。そして人を呼ぶので、私達は「一体全体どうしたの!?」と黙って観察していました。

人が数人ではなく、個室の部屋中を埋め尽くす人数の看護師さんや医師の方々が入室。私は元気なのに酸素マスクを付けてと促され、「I’m fine! Why?」と言うと、「This is for your baby. It makes your baby easy to breathe.(赤ちゃんのためです。呼吸しやすくしてあげることが出来ます。)」とおっしゃり、私は酸素マスクを付けました。
その間も初対面の方々が数値や機械をチェックしていて未だに何人部屋にいたのか分からない程に私のベッドの周りは青い服の方々で囲まれていました。夫はソファに座らされ、初めに挨拶してくれた看護師さんのうちの一人が丁寧に状況を説明してくれていたようです。夫も「何事や!?」と戸惑っていたようですが、それで少し心が落ち着いたようです。

その間を通って、担当医の先生の登場。私は少しほっとしながらも不安なまま、先生は真剣な様子でお腹のエコーをします。そして、C-Section  という単語を使って話すので私は「およよよよ!?帝王切開?どういうこと!?」と尋ねます。

先生や看護師さん達から色々と説明を受けた内容を以下にまとめます。↓↓↓

Q, 一体何が私達におこっているんですか?

・まず、お腹の赤ちゃんの心拍が急激に下がったため大勢のスタッフを部屋に呼びました。
・赤ちゃんの心拍は一旦は戻っています。今は元気に動いていますね。
・私や赤ちゃんのバイタルのモニターは部屋の外でも常にチェックされていて異常が起きたから部屋に来ました。
・本来はこれから促進剤を投与して陣痛を促す流れでしたが、赤ちゃんはまだ何も薬の影響を受けていないのに心拍がこれだけ下がった。=薬の投与をするとその作用に耐えれないかもしれない。(He can’t tolerate it.) だから、帝王切開の可能性があります
まだ確定ではない。投与だと赤ちゃんへの薬の影響が大きいので、子宮口に陣痛促進剤を直接塗ります(apply) 。これは局部へ直接付けるから赤ちゃんへの影響は少ない。それで様子を見ましょう!

Q, どうなったら帝王切開になるんですか?

・もしまた心拍が下がることがあったらその可能性が高まります。でも今はまだ通常分娩の流れでいきましょう!

Q,子宮口に直接塗る陣痛促進剤については?

・女性の整理用品のタンポンみたいな形状の促進剤を使用します。行う前にも再度説明しますね。これを子宮口の部分に時計回りのように円をかくように塗り込みます。直接塗るため痛みがあります。これが結構痛いかと思います。促進剤を塗った後は1時間ほどベッドで仰向けでじっとしていてください。

私が「さっきの触診よりも痛いですか?」と尋ねると、「あれと同じぐらいかそれ以上かもしれませんね・・・。」とのこと。「それしか方法はないんですよね?錠剤も点滴もダメなんですよね?」と聞くと「錠剤や点滴は血液等をつたって赤ちゃんへの影響が大きいんです。この方法だと子宮口の周りに塗るので赤ちゃんには触れないからより安全です。This is for your baby! You can do it! 」と選択肢はありませんでした。

子宮口へ直接 陣痛促進剤 cervidil

それからしばらくして看護師さんが戻ってきてました。説明を再度受け、イメージは子宮頸がんチェックなどを受けるときに先生が器具を使うかと思いますがそんな感覚です。一言でまとめると、そのままですが子宮口の触診をされる感じです。ですが、これが、もう、もう、もう、痛い~!!!!!!!!!!!!!!

もう一度言わせてください。

痛かったんです。

なんせ、内臓を直接触られている感覚で、しかも薬をしっかりと付けなければ意味がないのでゆっくりと時計回りに進むので、いつ終わりが来るのかド素人の私にも分かりました。看護師さんも「痛いですよね~(I know it’s uncomfortable. Sorry, Sorry!)!」と表情と言葉で共感し励ましてくれているのですが、
英語的には uncomfortable(心地よくない) が直訳ですが、私としては It’s not the right word! It is very very painful. It hurts and my skin tears apart!!!( それは正しい言葉じゃない!めっちゃ痛いんです。とても痛いし、皮膚割けそうです!)内心思いながら、ひたすら「うぅ~。」と耐えました。

頑張りました。いや、出産をご経験されている方はもっと痛みを体験していらっしゃるんだと思いますが、私はもうこれが初出産時の中で一番痛かったです。

促進剤の効果で陣痛が起き始めましたが・・・

その後1時間ほどは説明の通り、じっと仰向けになっていました。

だんだん陣痛も出てきました。

するとまた看護師さんが真剣な表情でやってきて、赤ちゃんの様子をチェックしています。エコーで心拍を聞こうとしますが、うんともすんとも言いません。私は仰向けのままです。

先生を呼んで、また数人の青服隊がいらして夫と私は「今度は何か危ない気がするな~。」と顔を見合わせていると、先生が「体を横に向けて見てください。」と言い、エコーをし直し無事に赤ちゃんの心拍が確認できました。「赤ちゃん大丈夫よ!ずっと同じ大勢だったから苦しかったのかもしれないですね。しばらくこのまま横を向いていてあげてください。」ともう仰向け姿勢はせずに良くなりました。

ですが、「もう一度赤ちゃんの心拍が急激に下がると次は帝王切開です。」とはっきり判断されました。

時は来た・・・!

気が付けば午後を過ぎていました。緊急帝王切開の恐れのある私に許可された飲み物・食べ物は “氷” のみです。ちなみに Ice Chips とみんな呼んでいました。陣痛の痛みは数値だと107あたり。痛いか痛くないかで言うと痛いです。ですが、促進剤の方がきつかったので深呼吸をしてバーを持って耐えれるレベルでした。看護師さんが子宮口の開口をチェックするとブルーベリーぐらい大きさしか開いていないとのこと。

そして、3回目の心拍低下が起こり、部屋は人でいっぱいになり、私は手術用の頭のキャップをかぶせられ、夫は靴カバーを履かされ、あれよあれよと私は手術室に運ばれて行きました。夫はスタッフさんに連れられて待機状態になったそうです。

帝王切開=手術 なのですが、その事実を実感したのは手術室に入ってから。

部屋はとても寒くて、手術台に乗り換えるのですが数人が黙々と準備をしていて、景色は一面ブルーに見えてくるし急に怖くなってきました。麻酔科の先生が自己紹介と麻酔の詳細や麻酔後について説明してくれます。少し流れが分かり安心しかけますまた心が落ち着かなくなり、注射をする体勢をとらされると体が震えてきました。傍には担当の看護師さんと先生が居てくれています。先生が「私の手を握りなさい。」とおっしゃってくれ、私はビビったまま麻酔の注射を受けました。

下半身が麻痺になる注射で、背中から脊髄あたりもしくは脊髄の神経?に打つので痛いのですが、一番初めの手の点滴用注射、子宮口の開きチェック、陣痛促進剤、そして陣痛を経ているので思ったよりも大丈夫でした。押される感覚はありますが、痛みは分かりません。

今から始めますよ!の患者への言葉かけは無く、気が付けば夫が手術室に入ってきて座ってくれました。夫は先生の手に血が付いているのを見て「おぉ。」と視線に入らないようにしたようです。夫からの話しかけで私はもう開腹されているんだ!と知りました。

「お腹押すわよ~!」と言われ、本当に押されました。私はもうなされるがままの人形のようでした。

手術室に移動になってから、ものの30分弱で我が子と対面することが出来ました。先生方は慣れている手術だからか、終始何かしゃべっていました。私の方に赤ちゃんを持ってきてくれることには麻酔の効果で私は意識朦朧とだんだんとなってきました。

夫は赤子と別室へ向かい、私は縫合のため手術室待機です。麻酔科の先生や、ほかの先生が話しかけてくれますがだんだん意識が遠のいて、気が付けば回復部屋 Recovery Room  で目が覚めました。もうかれこれ2時間弱いたようです。そして夫も居て、小児科の先生が子供の様子を丁寧に説明してくれました。

その後も子が入院したりとありましたが、無事に退院し元気に育っています!

文章だらけのブログとなりましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました!(^^)

にほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村 ブログランキングに参加しています。タップして応援頂けると幸いです! 

Copied title and URL